基本は「ルール無し」だけど、禁止期間を設けたことはあります…

塾業界では以前から、スマホの扱いが大きなテーマとなります。教室の多くは、「教室への持ち込み禁止」や「入室時に受付で没収」といった厳しいルールを設けています。確かに、目の前からスマホを物理的に消し去れば、その時間の集中力は上がるかもしれません。

しかし、アリウープではあえて一律の「持ち込み禁止」というルールを設けませんでした。(あっ、授業中は鳴らしただけで説教が始まりますけどね)

今年2月、最後の定期テスト前で公立高校の受験直前期に、「瞬間的スマホ禁止期間」を設けてみました。それはいつの間にか「休憩時間はスマホを触っていい」が暗黙の了解?になってしまったように感じられたからです。(先輩方はそうでなかった…)


スマホは成績を左右する。だが、それは「塾のルール」の問題か?

スマホが学習習慣や成績に多大な影響を及ぼすことは、疑いようのない事実です。通知一つで集中力は途切れ、SNSや動画の誘惑は、大人の想像以上に生徒らの時間を奪います。

しかし、ここで考えなければならないのは、「塾側が制限することは本末転倒ではないか?」という点です。

そもそも、子どもにスマホを持たせると決断されたのは、ご家庭であり保護者様です。連絡手段として、あるいは防犯上の理由など、そこには各家庭の意図があったはずです。それにもかかわらず、塾に入った途端に「預かる」「禁止する」と管理をしてしまうのは、教育の順序が少し違うのではないかと思ったのですね。


「自分で判断する力」こそが学力より大切

私が最も懸念しているのは、ルールで縛ることで、生徒から「自分で自分を律する機会」を奪ってしまうことです。

社会に出れば、誰もスマホを没収してはくれません。仕事や研究の傍ら、誘惑とどう向き合うかは一生続く課題です。塾という「学びの場」において、スマホをカバンにしまうのか、電源を切るのか。あるいは、どうしても気になってしまうから今日は家に置いてくるのか。

そうした小さな「判断」の積み重ねこそが、自立した学習者への第一歩ではないかな? 塾が「禁止」と言ってしまえば、生徒は何も考えなくて良くなります。それは「思考停止」を推奨しているのと同じではないかな? …そんな気がしてならないのです。


保護者様へのお願い:家庭での「対話」を

アリウープでは、生徒たちに「スマホをどう扱うべきか」を以前から問い掛けて来ました。よって、普段は強制していません。

そこで保護者様にお願いがあります。今一度、お子様にスマホを持たせている「目的」と「ルール」を、ご家庭内で話し合ってみてください。(強制では意味がありません、対話です)

  • 「塾に行っている間、本当にそのスマホは必要なのか?」
  • 「どうしても触ってしまうなら、持っていかないという選択肢はないか?」

塾側が一方的に取り上げるのではなく、ご家庭で納得した上で「今日は置いていく」「カバンの奥にしまう」と決めて持たせていただきたいのです。

学力アップの鍵は、最新の教材でも厳しい規則でもありません。自分の行動を自分でコントロールしようとする「意志」にあると信じています。スマホという現代の難問に対し、親子で、そして塾と一緒に向き合っていければ幸いです。(本通知は生徒全員に配布して、塾長の思いは伝えます)